猫背の悪影響は肩こりだけではない!原因と対策についても解説

  • 2023年1月24日
  • 2023年1月26日
  • 猫背

猫背とは?

猫背とは、背中が猫のように丸くなった状態を指します。人間の背骨は、通常S字カーブと言われる適度なカーブを描いています。ところが、猫背になると、背中のカーブが通常よりも急角度に変形してしまい、背中が丸くなるのです。背骨のカーブ以外にも、肩や頭が前方に位置した姿勢も猫背の特徴です。これらの特徴は、肩関節や首の痛みにつながります。さらに、呼吸が浅くなったり、自律神経が乱れたりすることで起こる体全体への悪影響にも注意が必要です。

猫背になる原因

猫背になる原因は、日常生活のさまざまな場面で見られます。そのため、猫背を改善するためには、原因となる習慣やくせを修正する必要があるのです。

ここでは、猫背の原因となる代表的な3つの悪習慣をお伝えしたうえで、それらを修正するためのポイントについても解説します。

猫背の姿勢で座っている

猫背の姿勢で座った状態とは、頭を前方へと突き出し背中を丸めたような座り方です。猫背を続けると、肩回りがそのまま固まってしまい、猫背の姿勢が定着する可能性があります。可能な限り猫背ではない正しい姿勢をキープするようにしましょう。正しい姿勢をキープする場合は、骨盤を立てることを意識すると良いです。骨盤を立てると、下腹に軽く力が入った状態になり、自然と胸を張った正しい姿勢ができるようになります。

スポーツや仕事で猫背の姿勢になる場面が多い

野球の守りやバレーの基本姿勢は、身体を前傾にした立ち方をします。また、背中に重量物を抱えるような仕事をすると背中を丸めた姿勢を維持することになり、それが猫背に繋がります。猫背の状態が続くと、大胸筋と言われる胸の筋肉が緊張します。そのため、スポーツや力仕事をした後は、胸を開くようなストレッチを行い、大胸筋を伸ばすことが必要です。

スマホの操作時間が長い

スマホの操作時間が長いと猫背の姿勢を続けてしまうため、肩や首に負担がかかり、肩こりや首の痛みが起こりやすくなります。スマホによる猫背を予防するためには、こまめに休憩を挟むことをおすすめします。休憩中には、首を後方へと倒したり、胸を張るようなストレッチをしたりして首や肩回りの緊張をほぐしましょう。

猫背がもたらす悪影響

猫背に肩こりは付きものだと言われますが、他にもさまざまな悪影響が考えられます。

ここでは、猫背がもたらす身体の痛みや内臓疾患について解説します。

内臓疾患のリスクがある

猫背が内臓疾患を引き起こす原因は、自律神経が乱れるからです。猫背になると背骨のゆがみにより、自律神経が刺激されて乱れが生じると言われています。内臓機能は自律神経によって調節されているため、自律神経の乱れが内臓疾患につながると考えられます。

身体が痛くなる

猫背で自律神経が乱れると、体中の筋肉が緊張して、肩こりのみではなく腰や背中、頭といったさまざまな部分が痛くなる可能性があります。特に、猫背による肩こりや首のこりで引き起こされた頭痛は、筋緊張型頭痛と言われ、数ある頭痛の中でも最も多いタイプです。

呼吸が浅くなる

猫背になると、胸を開いて呼吸をするための呼吸筋と言われる筋肉の働きが悪くなるため、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると、体内に新鮮な酸素を取り込めなくなるため、必要な酸素が脳に行き届かない可能性があります。その結果、脳が疲れてしまい、うつ状態の一因になるとも言われています。

まとめ

内臓にも影響を与えるほどの猫背を、自分で治すことはなかなか難しいと考えられます。そこで、まずは自分の正しい姿勢をチェックすることをおすすめします。さらに、正しい姿勢を習慣にするために、ストレッチをしたり、トレーニングをしたりして体づくりをすることも大切です。猫背が改善されると、しっかりとした呼吸で体調も整い、仕事や勉強、スポーツのパフォーマンス向上が期待できます。さらに、周囲にも自信を持った印象を与えられるため、人間関係も充実するのではないでしょうか。

今回お伝えした内容を参考にして、まずは自分のできることから、猫背改善を始めてください。